差し歯ってどんなもの?特徴や種類、費用について
![](https://kiyosei.com/kiyosei/wp/wp-content/uploads/kiyosei1203.jpg)
歯が欠けてしまったときや、虫歯で歯の大部分が溶けてしまったときなど、元の状態に近づける方法に「差し歯」があります。
しかし、差し歯には保険適用と適用外があるうえに、さまざまな素材が展開されているので、何を選んだらいいのか迷いやすいのが現状です。
そこで、今回は差し歯の特徴や種類、費用などについて触れていきます。
- 「保険適用の差し歯」と「保険適用外の差し歯」の2種類がある
- 1~3割負担でできる差し歯は使用感や審美性は保険適用外より劣る
- 全額自己負担で使用できる差し歯は美しく自然な仕上がり
保険適用の差し歯とは
差し歯には、大きく「保険適用の差し歯」と「保険適用外の差し歯」の2種類があります。
まずは、保険適用の差し歯についてお話します。
1~3割負担で使用できる差し歯
保険適用の差し歯は、文字通り保険が適用されるのが特徴です。治療を受ける方は、治療費の1~3割が自己負担となるので、あまりお金をかけたくない方にとって、選択しやすい種類といえます。
ちなみに、具体的な金額は3,000円~10,000円程度。後述しますが、銀歯を選ぶのか、硬質レジン素材を選ぶのか、などで費用に差があります。
使用感や審美性は保険適用外より劣る
保険適用の差し歯は、使用感や見た目が保険適用外の差し歯よりもやや劣るのが難点です。
たとえば、食べ物を噛んだときの感覚や噛み心地は、保険適用外の差し歯のほうが自然であることが多いのです。
また、保険適用の差し歯は、人工的な印象を感じることが多く、「差し歯であることがバレやすい」といった難点もあります。
治療後2年間は無料で修理が可能
保険適用の差し歯は、「補綴物維持管理料」と呼ばれる保証があります。
万が一、差し歯を治療した後に、何らかの事情によって差し歯が割れたり、欠けたりしてしまったときには治療後2年間に限り無料で治療を受けられるのです。
差し歯を入れた後のトラブルは多いわけではないものの、万が一に備えられる点は保険適用の差し歯ならではの特徴です。
保険適用の差し歯の種類
保険適用の差し歯は、以下の種類から選べます。
・銀歯
強度が高く、壊れにくいのが特徴です。しかし、銀色なので目立ちやすかったり、金属アレルギーのある方では使用できません。
・硬質レジンジャケット冠
金属を使用していないので、金属アレルギーがある方でも使用できます。また、白い色なので銀歯よりも目立ちにくいのがメリット。ただし、耐久性が低いので、注意が必要です。
・硬質レジン前装冠
表面は白い色をしています。しかし、内側は金属が使用されているので、金属アレルギーの方は使用できません。
・CAD/CAM冠
コンピューターで設計する差し歯です。レジンを使用しているので、ある程度の耐久性があります。白色なので、目立ちにくい点も魅力です。
保険適用外の差し歯とは
ここからは、保険適用外の差し歯について解説していきます。
全額自己負担で使用できる差し歯
保険適用外の差し歯は、全額自己負担になるので、支払う金額が高額になりやすい傾向にあります。
また、費用は歯科医院が独自に決められるので、医院ごとに料金設定に差があるのも難点。治療内容が同じであっても、複数の歯科医院で料金を比較すると数十万円単位で差があることも珍しくありません。
美しく自然な仕上がりになる
保険適用の差し歯は、単純に白色をしているだけではなく、自然に見えるように設計されています。そのため、前歯に差し歯を入れても、周囲の自分の歯と馴染むので、1本だけが浮いて見えるようなこともありません。
差し歯を入れたことが周囲に知られるのは避けたい…という方でも安心です。
保険適用外の差し歯の種類
保険適用外の差し歯は種類が豊富です。
種類ごとに特徴も触れていくので、差し歯を選ぶ際の参考にしてみてください。
・ジルコニアセラミックブラウン
セラミックとジルコニアを使用した強度の高い差し歯です。また、セラミック特有な自然な色味は、周囲の歯と馴染みやすく、見た目に違和感がありません。
・メタルボンド
土台として金属を使用し、表面にセラミックを取り入れているのが特徴です。金属部分は見えないので、審美性が高く、前歯に使用しやすい差し歯です。
・ゴールドクラウン
いわゆる「金歯」のことです。金色で目立ちやすいものの、金属アレルギーを引き起こしにくく、強度も高いのが特徴です。
・フルジルコニアクラウン
ジルコニアだけで設計された差し歯です。あらゆる差し歯のなかで最も強度が高いので、奥歯に使用することがおすすめです。
・オールセラミック
表面だけではなく、土台もセラミックを使用しています。他の差し歯よりも最も審美性に優れていて、他人の目に触れやすい前歯として使用することも多いです。
・ハイブリッドセラミック
審美性に優れたセラミックと、強度のあるレジンを使用した差し歯です。保険適用外の差し歯のなかでも、比較的安価な傾向にあります。
おわりに
差し歯には大きく保険適用と保険適用外の2種類がありますが、さらに素材に関する種類もあります。
そのため、費用面だけではなく、審美性や強度など自分の希望と照らし合わせながら選ぶことが大切です。
本院 院長
![清誠歯科院長 林清誠](https://kiyosei.com/images/top/img_kiyosei.jpg)
林 清誠
保有資格
- インプラントアソシエイトフェロー(の称号)認定
- 口腔インプラントフェロー(の称号)認定
- JIAD口腔インプラント認定医
- JSOI口腔インプラント専修医
- 軽度認知障害支援歯科医
- 口腔インプラント専門医
詳細を見る
経歴 | |
---|---|
1990年 | 八尾市立永畑小学校 卒業 |
1993年 | 私立清風中学校 卒業 |
1996年 | 私立清風高等学校 卒業 |
2003年 | 愛知学院大学 歯学部 卒業 |
2003年 | 大阪大学歯学部付属病院 口腔治療科 入局 |
2004年 | 医療法人中村歯科 勤務 |
2005年 | 小田歯科 勤務 医療法人布川矯正歯科 非常勤務 |
2006年 | あべの歯科 医院長就任 |
2007年 | 清誠歯科 開業 |
2010年 | 社団法人 日本歯科先端技術研究所大阪 理事 就任 |
2011年 | 愛知学院大学歯学部大阪府同窓会 大阪愛歯会 理事 就任 |
2011年 | 医療法人清誠 清誠歯科 開設 |
Certificate | |
---|---|
2003年 | Akashi Orthodontic Research Group LEVEL ANCHORAGE SYSTEM |
2005年 | Straumann Dental Implant System ‘Basic Course’ |
2006年 | FEBS CLINICAL DENTISTRY TRAINING COURSE |
2006年 | C.E.R.I研修会 大阪コース (Clinical Endodontic Reseach Institute) |
2008年 | Daemon System Certification |
2009年 | A Comprehensive Spline Implant Training Course (Advance) |
清誠歯科は患者様の歯の健康を追求することを第一に、最高の治療環境を提供することにこだわっています。
例えば、治療にあたって医師それぞれの専門知識を活かした治療方針カンファレンスを行い治療の質を高めています。
そして、各種セミナーや学会の参加によって常に最新の技術習得に努める努力を続けています。
また、歯科衛生士・助手においても、定期的に勉強会を開催するなど、医療サービスの向上に努めております。
また、駐車場を設けて、お車でご来院される患者様へも配慮させていただいたり、診療時間を日曜日や平日の20時半まで伸ばしたりというように、通院しやすい環境を整えることで、最後まで治療していただけるようにしています。