子どもの仕上げ磨きっていつまで?正しい方法や嫌がるときの対応
ママやパパの仕事の一つである、子どもの仕上げ磨き。家事や仕事でくたくたの中、子どもの歯磨きのお手伝いもするのはとても大変ですよね。
「何歳まで仕上げ磨きをすればいいのだろう…」と気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は子どもの仕上げ磨きは何歳まで行うのかについて解説します。あわせて、正しい仕上げ磨きの方法や、仕上げ磨きを嫌がるときの仕上げ磨きなど幅広く触れていくので、困ったときには参考にしてみてください。
子どもの仕上げ磨きはいつからいつまで?
子どもの仕上げ磨きは、いつから始めて、いつまで行えばいいのでしょうか。
歯科業界などで明確に何歳から何歳まで仕上げ磨きが必要か、といった定義は存在しませんが、目安としては0歳から12歳くらいまでと考えられています。
子どもは生後半年程度で歯が生え始めてくる傾向にあり、12歳くらいで永久歯が生えそろう傾向にあります。永久歯が生えそろうまでは、歯並びが悪くなっていたり、大きい歯と小さい歯が並んで磨きにくい箇所があったりするので、子どもだけでは完璧に磨くことが難しいのが事実。
永久歯が生えそろう12歳までは大人の仕上げ磨きが重要であると考えられているのです。
仕上げ磨きの正しい方法
仕上げ磨きをするにあたり、単純に歯ブラシをシャカシャカと動かせばいいわけではありません。歯ブラシは鉛筆を持つようにして握ることが基本。歯に対して90度に歯ブラシを当てて磨きます。
そのうえで、以下のように年齢に応じた正しい仕上げ磨きを取り入れる必要があります。
0~2歳くらいまでは「慣れること」を目的に
仕上げ磨きをするにあたり、0~2歳くらいまでは「慣れること」を目的として口の中に歯ブラシを入れる程度で問題ありません。
歯ブラシの感覚に慣れたり、パパやママに仕上げ磨きをしてもらうことを習慣化させたりすることで、今後成長したときに仕上げ磨きを嫌がりにくくなります。
幼少期の段階から「虫歯にしないために!」ととことん歯磨きする必要はありません。
3~5歳は奥歯の磨き残しをチェック
3歳を超えると、奥歯が生えてきます。子どもの磨き方ではブラシが届きにくい箇所なので、パパ・ママは子どもの奥歯を重点的に磨いてあげましょう。
また、仕上げ磨きのときに、奥歯の磨き方も教えてあげると、少しずつ歯磨きが上手にできるようになっていきます。
可能であれば、子どもと一緒に歯ブラシを握って、動かし方なども教えてあげてください。
6~9歳は歯並びのでこぼこを丁寧に
6~9歳頃は、乳歯と永久歯が生えているので、大きさがバラバラな状態であることがほとんどです。こうした歯並びのでこぼこは虫歯になりやすいので、1本1本を丁寧に磨くようなイメージで仕上げ磨きをしてあげてください。
とくに、歯と歯が重なっている部分や、大きい歯に挟まれている小さい歯などは、磨き残しやすい部分なので、重点的に磨いてあげることが大切です。
10~12歳は子どもが主体となって歯磨きを
10歳頃を過ぎたら、子どもが主たちとなって歯磨きをできるようにしていきましょう。
基本的には子どもが歯を磨き、磨き残しが多い部分をパパやママがチェックするようなイメージです。磨き残しがあった場合は、丁寧に仕上げ磨きを行い、子どもにどこが磨き残しになりやすいのかなどを教えてあげます。
少しずつ1人で歯磨きを完了させられるように、サポートしていきましょう。
仕上げ磨きをスムーズにするための対応
仕上げ磨きはとても大切な習慣ですが、子どもが嫌がってなかなか進まない…という場合も多いです。
仕上げ磨きを嫌がる場合や泣いて拒否するような場合には、無理に行う必要はありませんが、毎日パパ・ママが仕上げ磨きを頑張っていることから、近年の子どもの虫歯は減っていると言われています。
口腔ケアに関する意識が高くなってきていることもあり、子どもの仕上げ磨きを頑張るパパ・ママが増えてきました。こうした背景もあり、子どもたちの虫歯リスクの低下が実現しています。
パパ・ママが知っておきたい「子どもの口腔事情」について
子どもの磨き残しは、歯並びが影響していることが少なくありません。
子どもの歯並びが乱れていると、歯ブラシが届きにくかったり、そもそも歯ブラシでは磨くことができなかったりする場合も多いです。
歯間ブラシやデンタルフロスを使いながら、子どもの歯の健康を守っていきましょう。
おわりに
本ページでは、子どもの仕上げ磨きの必要性についてご紹介しました。
子どもはまだまだ自分の力だけで完璧に歯を磨くのは難しいのが現状です。そのため、12歳くらいまではパパやママの力が必要となります。
仕上げ磨きはとても大変な作業ですが、無理をしない範囲でパパ・ママで協力しながら、子どものお口の健康を守ってあげてください。
本院 院長
林 清誠
保有資格
- インプラントアソシエイトフェロー(の称号)認定
- 口腔インプラントフェロー(の称号)認定
- JIAD口腔インプラント認定医
- JSOI口腔インプラント専修医
- 軽度認知障害支援歯科医
- 口腔インプラント専門医
詳細を見る
経歴 | |
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1990年 | 八尾市立永畑小学校 卒業 |
1993年 | 私立清風中学校 卒業 |
1996年 | 私立清風高等学校 卒業 |
2003年 | 愛知学院大学 歯学部 卒業 |
2003年 | 大阪大学歯学部付属病院 口腔治療科 入局 |
2004年 | 医療法人中村歯科 勤務 |
2005年 | 小田歯科 勤務 医療法人布川矯正歯科 非常勤務 |
2006年 | あべの歯科 医院長就任 |
2007年 | 清誠歯科 開業 |
2010年 | 社団法人 日本歯科先端技術研究所大阪 理事 就任 |
2011年 | 愛知学院大学歯学部大阪府同窓会 大阪愛歯会 理事 就任 |
2011年 | 医療法人清誠 清誠歯科 開設 |
Certificate | |
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2003年 | Akashi Orthodontic Research Group LEVEL ANCHORAGE SYSTEM |
2005年 | Straumann Dental Implant System ‘Basic Course’ |
2006年 | FEBS CLINICAL DENTISTRY TRAINING COURSE |
2006年 | C.E.R.I研修会 大阪コース (Clinical Endodontic Reseach Institute) |
2008年 | Daemon System Certification |
2009年 | A Comprehensive Spline Implant Training Course (Advance) |
清誠歯科は患者様の歯の健康を追求することを第一に、最高の治療環境を提供することにこだわっています。
例えば、治療にあたって医師それぞれの専門知識を活かした治療方針カンファレンスを行い治療の質を高めています。
そして、各種セミナーや学会の参加によって常に最新の技術習得に努める努力を続けています。
また、歯科衛生士・助手においても、定期的に勉強会を開催するなど、医療サービスの向上に努めております。
また、駐車場を設けて、お車でご来院される患者様へも配慮させていただいたり、診療時間を日曜日や平日の20時半まで伸ばしたりというように、通院しやすい環境を整えることで、最後まで治療していただけるようにしています。
所属団体
- 日本歯科医師会
- 大阪府歯科医師会
- 大阪大学歯学会
- 日本矯正歯科学会
- 日本歯科保存学会
- 日本歯周病学会
- 公益社団法人 日本口腔インプラント学会