八重歯(乱ぐい歯)は治療が必要?放置するのはいけない?原因はなに?

口元からちらりと見える八重歯は、チャームポイントにもなりますよね。
しかし人によってはコンプレックスになり「なるべく早く直したい」と感じることもあるでしょう。
八重歯、乱ぐい歯の原因はなんなのか、放置しているとどんなリスクがあるのかといった点を解説していきましょう。
八重歯とは?原因はなに?
八重歯とは、犬歯と呼ばれる根っこの長い歯が、ほかの歯よりも前に出て目立っている状態のことです。
犬歯がはみ出していると、ほかの歯に過剰な負担がかかりやすくなるなどのリスクも発生します。
八重歯をはじめ一部の歯がほかの歯よりも前に出るなど、ばらつきのある歯は「乱ぐい歯」とも呼ばれています。
このように歯並びにばらつきが起き、八重歯が目立つ状態となってしまう主な原因として、顎や口の小ささが挙げられます。
サイズが小さいことによって、歯が正常のきれいな並び方になるためのスペースを確保できず、八重歯になってしまうのです。
顎や口が小さく、歯並びのに悪影響が起きる原因としては、一般的に次のような問題があるとされています。
◆顎が十分に育ち切っていない
◆歯ごたえのあるものをしっかり食べていない
◆顎のサイズ感に対して歯が大きすぎる
◆母乳を飲んでいる時間が長かった
◆おしゃぶりを使っている期間が長かった
◆指しゃぶりの癖がある
◆乳歯がなかなか抜けず、永久歯が外側に向かって生えてしまった
このような理由によって顎の成長が遅くなったり、顎を圧迫してしまったりすることが八重歯の原因となります。
八重歯を治すにはどうすればいい?
上記のような原因で八重歯になってしまったときには、八重歯の治療を検討しましょう。
八重歯を治療する際には、顎のスペースを確保して歯をしっかり正しい位置に並べ直す必要があります。
スペースを作るためにはまず、抜歯をして歯の本数を減らすことからはじめます。
抜歯した分、できたスペースに八重歯を移動させることによって、きれいな歯並びを実現できるのです。
症例によっては抜歯をせずに治療を進めていくこともできますが、その場合スペースがない中で強引に歯列を動かそうとするため無理が生じることもあります。
かえって歯列が歪んでしまったり、出っ歯になったりするリスクもあるため注意しましょう。
抜歯の際には、臼歯を抜くのが一般的です。
もちろん「必ず抜歯しなくてはいけない」というわけではありません。
その場合には、歯の両側を少し削って小さくすることによってスペースを作ります。
0.2〜0.5mmほど歯の両側を削ることで、八重歯がしっかりおさまるくらいのスペースを作れるのです。
この場合には抜歯する必要がないので、抜歯に抵抗がある人でもチャレンジしやすい治療と言えるでしょう。
八重歯を矯正することのメリットとは?
八重歯を放置している人もいると思いますが、八重歯を放置しているとどのようなリスクがあるか確認しておきましょう。
あわせて、矯正することにどのようなメリットがあるのかも知りたいですよね。
八重歯矯正の影響は、まず見た目の印象に大きく現れます。
八重歯をそのままにしていると、いわゆる一般的なきれいな歯並びとは異なる歯並びになっていきます。
変わった歯並びは、どうしても不潔感を与えやすくなるなど、口元の印象を悪くしてしまうでしょう。
しかし矯正によって整えると、口元の印象が良くなります。
結果的に顔の印象も明るく、多くの人にとって好ましいものになっていくでしょう。
八重歯がコンプレックスだった人の場合、笑顔にも自信が持てるようになりますよ。
また、歯並びは嚙み合わせにも大きな影響を与えます。
嚙み合わせが悪いと、毎日の食事において咀嚼のストレスが大きくなります。
ほかの歯にかかる負担も大きくなり、顎やこめかみなど歯以外の部分にも悪影響を及ぼすでしょう。
しかし歯列矯正によって噛み合わせが改善すると、正しい力で咀嚼できるようになります。
歯やそのほかのパーツへの負担も減り、筋肉の疲れなども起きにくくなるでしょう。
また、歯並びが歪んでいると歯のケアもしにくくなってしまいます。
歯並びを改善すると歯磨きもしやすくなって虫歯や歯周病のリスクが軽減するほか、口臭の原因にも働きかけ、印象も良くなります。
八重歯治療にはマウスピース矯正を行おう
八重歯治療には、マウスピースを使った矯正が適用できる場合があります。
マウスピース矯正の「インビザライン」は、周りから見えにくい透明のマウスピースを使っていることが特徴です。
口を開けても目立たないため、「矯正をしていることが周りの人に気づかれるのは嫌だ」という方にぴったりでしょう。
治療中には取り外すこともできるため、ワイヤーなどを使った矯正に比べ痛みを感じにくく、自分のペースで進められます。
日々マウスピースを使う中で少しずつ歯が動いていくことによって、徐々に八重歯が目立たなくなっていくでしょう。
ちなみにインビザラインは、非抜歯矯正にも対応しています。
ご要望に合わせた提案ができますので、八重歯のお悩みはまず医師にご相談ください。
まとめ
八重歯とは、犬歯と呼ばれる歯が前に出て目立っている状態のことです。
顎が小さく、歯が並び切らない場合に八重歯が目立ちやすくなり、全体の歯並びにも影響を及ぼします。
本院 院長

林 清誠
保有資格
- インプラントアソシエイトフェロー(の称号)認定
- 口腔インプラントフェロー(の称号)認定
- JIAD口腔インプラント認定医
- JSOI口腔インプラント専修医
- 軽度認知障害支援歯科医
- 口腔インプラント専門医
詳細を見る
経歴 | |
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1990年 | 八尾市立永畑小学校 卒業 |
1993年 | 私立清風中学校 卒業 |
1996年 | 私立清風高等学校 卒業 |
2003年 | 愛知学院大学 歯学部 卒業 |
2003年 | 大阪大学歯学部付属病院 口腔治療科 入局 |
2004年 | 医療法人中村歯科 勤務 |
2005年 | 小田歯科 勤務 医療法人布川矯正歯科 非常勤務 |
2006年 | あべの歯科 医院長就任 |
2007年 | 清誠歯科 開業 |
2010年 | 社団法人 日本歯科先端技術研究所大阪 理事 就任 |
2011年 | 愛知学院大学歯学部大阪府同窓会 大阪愛歯会 理事 就任 |
2011年 | 医療法人清誠 清誠歯科 開設 |
Certificate | |
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2003年 | Akashi Orthodontic Research Group LEVEL ANCHORAGE SYSTEM |
2005年 | Straumann Dental Implant System ‘Basic Course’ |
2006年 | FEBS CLINICAL DENTISTRY TRAINING COURSE |
2006年 | C.E.R.I研修会 大阪コース (Clinical Endodontic Reseach Institute) |
2008年 | Daemon System Certification |
2009年 | A Comprehensive Spline Implant Training Course (Advance) |
清誠歯科は患者様の歯の健康を追求することを第一に、最高の治療環境を提供することにこだわっています。
例えば、治療にあたって医師それぞれの専門知識を活かした治療方針カンファレンスを行い治療の質を高めています。
そして、各種セミナーや学会の参加によって常に最新の技術習得に努める努力を続けています。
また、歯科衛生士・助手においても、定期的に勉強会を開催するなど、医療サービスの向上に努めております。
また、駐車場を設けて、お車でご来院される患者様へも配慮させていただいたり、診療時間を日曜日や平日の20時半まで伸ばしたりというように、通院しやすい環境を整えることで、最後まで治療していただけるようにしています。